フクの非日常

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

戦略的思考の技術

今、中公新書がおもしろい。
「君には負けない!!
というオビを巻いた本など、そうそうあったものではないから目に留まる。
戦略的思考、ゲーム理論の本だ。

ゲーム理論といえば、ジョン・ナッシュ。
映画、ビューティフルマインドでナッシュとナッシュ均衡は一躍有名になった。
ある戦略を取る集団は、勝ったときの得点と負けたときの失点の条件によって一定の割合に落ち着く。
それがナッシュ均衡。この話は基本なので登場する。

次にゲーム理論といえば「囚人のジレンマ」が来るのだが、
あまりにも有名なため、この本ではあえて取り上げていない。
あえてスルー。このテーマの選定がとても素晴らしい。
その代わり、インセンティブ、コミットメント、シグナリングと
生活の中で何気なく活用しているゲーム理論が解説されているのだ。

たとえば、コミットメント。
人から本を借りた場合(図書館で本を借りた場合)と、自分で本を買った場合。
どちらがよりやる気が持続するかといえば、後者の方である。
お金を出すことによって、自分にコミットメントをしているということだ。
もう一つ、新年を迎えて「今年の目標」なんてものを建てたりする。
これも自分に対するコミットメントに位置するものだ。
ただし、1月も末になると今年の目標もさっさと忘れたりするものだ。
何か紙に書いて残す、毎朝読み上げるなどしなければ約束の効力は薄くなる。
「xxの目標が達成できれば、yyを褒美として与える」というのも効果はある。
これは自分へのインセンティブとして説明ができる。
ゲーム理論は普段の人の行動を上手く説明したものである。
上手く使えば、自分をコントロールすることができるし、他人を出し抜くことができる。

ただし、戦略的思考を共有できる相手でなくては戦略は成り立たない。
タカハト戦略で、自分のダメージを省みず『俺は常にタカ』で行く相手とは交渉が難しい。
タカxタカではお互いにダメージが大きすぎるから一部は退きましょう、と言えるから
交渉が成り立つのだね。ゲーム理論は面白いのだ。


戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)戦略的思考の技術―ゲーム理論を実践する (中公新書)
(2002/09)
梶井 厚志

商品詳細を見る

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。