フクの非日常

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半島を出よ

村上龍の『半島を出よ』を読んだ。
実は、村上龍を読んだのは一冊目。
作家との相性は最初の作品でほぼ決まってしまうのだが。
結論からいくと、村上龍との相性は最悪。
きっどれを読んでもああ、「これはいい」と思うことはなかっただろうと予想される。
北朝鮮の反乱軍がドーム、シーホーク、ホークスタウンの福岡3点セットを占拠、
独立国家宣言をしてしまうのだがこの北朝鮮からやってきた軍隊の描写が残酷だ。
現代の日本人でこのような描写を好む人はごく稀であろう。
なぜ、このような描写を取り入れる必要があったのか。
あえて入れているのは理由があるかもしれないが、受け入れ難いものがあるなあ。
単なる娯楽小説ではないということ。
話の舞台が勝手知ったる福岡のも百道浜ときたものだから、
ますますフィクションとして考え難いところがあったのかもしれない。

村上龍の作品の面白さとして、経済的な知識の強さが表に出ている。
もし、日本の経済が破綻してアメリカや諸外国が付き合ってくれなくなったら
いったいどうなってしまうのか。。村上龍は恐ろしいほどリアルに「もしも」を表現する。
「半島を出よ」が2005年発表だからサブプライム前の時期だ。
日本経済もバブル後にゆるやかな景気回復を見せていたときに
経済が破綻した日本を予言するのはフィクションのレベルを超えているよ。
実際に起きそうで恐ろしい。

「半島を出よ」で描かれた日本は、テロリストによって福岡が占領されても
何一つ有効な対策を打てない無能な政府を描いている。
実際の日本でも同じことがありそうで恐ろしいが、、
とにかくよく出来ている。しかし諸手をあげて好きにはなれない一冊だったかな。

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