フクの非日常

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街場の現代思想

人生相談の形式で綴られる問答集の形をした考え方の講義。

 「転職はしたほうがよいか」

 「給料はなぜ不当に安いのか」
 
 「結婚はお得か」

などなど。
現代人の抱える悩みを時には正攻法で、ときには裏技を使って
どんどん回答していくというのがこの本。
答えを導き出すテクニックの凄さもあるが、
出てきた答え自体も「あ、そうなんだ」と机を叩くことしきりなのである。

単行本では、これらの問答の前に「文化資本主義」の話が冒頭にすえられていて、
この話がちょっと面白い。
いや、この話が事実なら面白くない話ではあるが。

生まれながらにして身についた文化資本を持つ人と、
それを持たない人の間には超えられない壁がある。
日本は文化資本を持つ者と、持たない者の二極化が進み、
持てる者のみが常に勝つという社会になりつつある。

お稽古事として、習字をしたり、ピアノを習ったり、英会話を習ったり、
習い事で忙しい子供はつまり、文化資本を後付で詰め込んでいるということらしい。
しかし、理不尽なことに習い事なんかで身についた文化資本は
生まれ育った環境で身についたものとは同一ではない。
「努力したら負け」なのだそうだ。
えー、じゃあ生まれながらに文化資本を持たない人はどうしたらいいの?
ってなるんだけど、持てる者と持たざる者の二極化の到来を先送りするために、
少しでも後天的な文化資本を身に着けることが有効であるという。
なんだか狐につままれたような話であるが、そういうものだそうだ。

興味のある方はぜひ一度本文を読まれますように。

街場の現代思想 (文春文庫)街場の現代思想 (文春文庫)
(2008/04/10)
内田 樹

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