フクの非日常

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THE BIG SWITCH

『エジソンからグーグルへ』

なぞなぞのようですが。

エジソンは電球の発明をきっかけに電力の事業化に成功した人。電球の発明以前は、家の明かりといえばガス灯。それよりもっと扱いやすい電球が発明されて、電気の需要が起こった。最初は自家発電をすることも多かったが、中央に大きな発電所を持ち、電線で電気を供給する仕組みができる。これまで水車にさせていた仕事は、電気に代替することで地理的な制約を受けなくなった。運用コストがかかる自家発電は次第に廃れ、今のような電力会社から電気を供給してもらう社会の姿が出来上がった。分散から集中へと移って行った。

一方で比較されるのがIT。初期のITはホストコンピュータだった。コンピュータの利用者は、ホストコンピュータに接続し、CPUを時間いくらで利用していた。しかし、CPU能力の向上、ハードウエア費用の低下により、中央集中よりも分散。コンピュータはダウンサイジングの歴史を辿ることになる。クライアント・サーバーモデルのように、端末として利用するコンピュータも性能が上がっているので、そこそこ仕事をさせるようになった。現在のPCに性能を求められるのは、この流れのためである。

しかし、インターネットの常時接続と高速化によって、大きな転機が訪れた。インターネットの中に仮想化されたホストコンピュータが存在し、クライアント側には何も持たなくて良い、いわゆる「クラウド」の考え方がはじまったのである。これまで、クライアントPCやOSなどのITに設備投資をしていた企業は、クラウドを使うことでITへお金を使わなくてもよくなるという。自家発電よりも、中央から電気を買った方が安上がりだ、というエジソンの時代と同じことが起ころうとしている。

完全なクラウド化には依然として障壁が残る。セキュリティの問題、ネットワークを攻撃するテロリズムへの対策である。ネットワークが社会的なインフラとしての重要度が増し、依存度が高くなるほど、攻撃の脅威に晒されることになる。

インターネットが我々に与える影響は大きい。ユビキタスコンピューティングの進展により様々なものがネットワークに接続される。ことによっては、ヒトが直接インターネットに繋がるインターフェースも出現するかもしれない。ネットワークに繋がることは便利な反面、行動を操られる可能性がある。ネットワークに支配されてしまうのだ。

ガスの灯火が電気の明かりになったことで失われたものがある。もともと、ガスの明かりは家の中心にあり、家族が集まる場所として機能してきた。電気による明かりが入ることにより、別々の部屋で時間を過ごすようになってしまった。クラウド化が進むことによって、何を失うのかは想像もできない。

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以上、私がこの本から読み取った内容です。『クラウド化する世界』を読もうと思ったときに、ふと原書では読めないだろうかと思い、挑戦しました。「コンピュータの本を読めるようになりますか」とは、私が6年前に多読の講演会で質問したことば。そして今日、その答えが出ました。


The Big Switch: Rewiring the World, from Edison to GoogleThe Big Switch: Rewiring the World, from Edison to Google
(2009/01/19)
Nicholas Carr

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