フクの非日常

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蟹工船

蟹工船がブームだ。
国語の教科書にも近代の作品として紹介される蟹工船。
解答欄には「プロレタリア文学」だ。
労働者、共産主義、アカ、なんて言葉は古臭いと思っていたし、
きっと読むことのない作品だろうと思っていたが
ブームと聞いては放ってはおけまい。

蟹工船は工場の機能を持った船である。
小型の船で漁をし、母船では蟹の缶詰を作る。
ロシアとの領海ギリギリの北の海での寒さの上、過重労働という厳しい環境である。
食事、衛生面でも酷く、病気による死者が出るほどである。
その境遇に耐えかねた労働者たちが団結して、抵抗を始めた。
元工夫も、食い詰めた農夫も、飲んだくれも、学生も、一つにまとまれば
実際に手を動かす者が強いのだ、と気が付いた。
遂には悪の限りを尽くしてきた『監督』と対決するのだが。。。

ストライキというのは恐ろしいものである。
労使の間で折り合いが付かなければ働かないというのだ。
全員が手を止めて生産ラインが止まってしまってはモノが作れない。
会社としては痛手だ。言うことを聞かなければクビできるが、
一度に全員辞めさせるのは不可能だ。
かといって労働者が強いかといえばそこには疑問を感じる。
たとえ、一度会社に一泡吹かせたところで雇用がなければ
労働者は路頭に迷ってしまうはずだ。

「格差」というキーワードが定着しつつある。
一番上で金を取る人と、実際に手を動かす人の距離が離れて来たのではないか。
パート・派遣の労働力の割合が高くなるということは、
その間の階層化が進むということである。
間に入る人が多ければ多いほど、中間マージンは搾取され、
実際に手を動かす人の取り分が少なくなる。そのため、対立が起きる。
一度縦にできた階層はなかなか取り壊すことができない。
コンピューターシステムの開発でも孫請け、ひ孫請けは普通にあるから
大規模システムの障害が無くならないのだろうね。
階層化を無くす、顔が見える、意思が通じる、経済効果が最適になる。
そんな社会が良いと思うのだが。

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小林 多喜二

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