フクの非日常

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進化しすぎた脳

Julieさんのブログに面白そうな本が紹介してあったので、思わず読んでしまいました。
予想に違わず、目から鱗のお話が満載です。

この本というのが、アメリカの高校生を相手に「脳」の授業をしたときの講義録のような形式で書かれている。そのため予備知識が無い一般の自分たちにも入りやすい話題が多い。「脳ってどんなイメージ?」「意識があるってどんなことだと思う?」などなど。普段から持っている脳のイメージと、最新の研究でわかってきたことのギャップに驚かされる。そして、本当にこの本には興味深いトピックが詰め込まれているのだが、特に面白かったのは以下の三点であった。

一つは、『人間の思考は言語に縛られている』ということ。人間は言葉を操れるような声帯を持つように進化した。だから言語を作った。人間は考えたことを表現するために言語を作ったのではなく、その逆であるという主張に驚かされる。たしかに、日本語と英語の違いを考えると、「こういった考え方は日本語にない」、という場面に出会うことが多い。それは対応する言葉が無い、対応する考え方がない、ということもできるのではないだろうか。こういったギャップも、言葉が先にあり、思考があとからついてきたということを説明しているのではないだろうか。

次に、人間が見ている世界は世界の本当の姿ではない、ということ。人間の目が解釈した世界をもって、今の世界として扱っているに過ぎないということ。もしも、人間の目がトンボの目だったり、魚の目だったりすると今の世界とは違った世界が見えるということ。光に三原色があるのではなく、人間の目に赤、青、緑を識別する細胞があるからこそ、今のように世界が見えているのだそうだ。常識だと思っていることが常識ではないと、とても驚きがあり、新たな発見や発想に繋がるように感じる。

三つ目として、複雑系の話題が織り込まれていたこと。神経細胞同士の動きは、1つ1つの働きを追跡しても全体でみたときの動きを理解することができない。これまで科学がモノを細分化してわかったつもりになっていたが、相互作用が複雑な系ではそういったアプローチでは通用しないということだ。複雑系の解析の仕方などに注目しているので、ここは個人的に興味を持った。

この他にも、人間は脳の力を100%使っていないということの意味、脳が学習することの意味など本当に興味深い話ばかりである。興味がある方は一読することをお勧めしたい。

進化しすぎた脳 (ブルーバックス)進化しすぎた脳 (ブルーバックス)
(2007/01/19)
池谷 裕二

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