フクの非日常

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「複雑系」とは何か

複雑ネットワークについてもう少し思い出そうとして読んだ新書。「複雑系ってカオスだよね」という話を聞くけれど実は何がカオスで何が複雑系で何が同じなのかがいまいちわかっていない。そもそも、複雑系って何だっけ?ということをやさしく説明するのがこの本。そういった意味ではこれまで読んだ複雑系の本とは違った切り口で新しい。

複雑系の研究はどうやって始まったのか。コンピュータのシミュレーションをやっているうちに思いもよらない動きをしはじめたのが始まりだそうだ。もともと科学のアプローチは基本原理に従うと数を多くしたり、時間を多くしても同じ原理で説明できる。しかし、ある場合には思いもよらない動作になる場合が見つかった。そこに焦点を当てたのがカオス、複雑系ということだ。この辺り、少々難しくて話についていけないのだが、これまでの科学は大抵微分可能なものを扱ってきた。曲線を微分すると直線になる。しかし、微分不可能なものが見つかった。これまでは異常なものとして扱われていたが、研究すべきひとつの分野として扱うことを始めた。そんな感じだろうか。(間違ってたらごめん。なさい)

シミュレーションの手法について解説があったのが面白かった。人工生命をシミュレーションしたライフゲイムは昔から知っていたが、もっと単純化された1次元セルオートマトンの解説があった。こちらのサイト(http://www1.fctv.ne.jp/~ken-yao/Artific.htm)にまとめてあるようなスティーブン・ウォルフラムの研究など興味深い。

複雑系はパイこね、タバコの煙、パチンコからなんでも自然界にあるものでも影響するファクターが多すぎて初期値を特定できないような現象ならば何にでも当てはめることができる。シミュレーションの方法は、本書で取り扱っている人工生命、オートマトンが使われる。一方で、複雑ネットワークは、ランダムグラフ、スモールワールドモデルなどを扱う。複雑ネットワークは複雑系の一分野ということだが、これまた違いが難しい。それが自体が何か理解することから難しいとはなんとも大変な分野である。しかし、新しく、現在進行中な分だけ面白いという意味もあるのだろう。


「複雑系」とは何か (講談社現代新書)「複雑系」とは何か (講談社現代新書)
(1996/11/20)
吉永 良正

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