フクの非日常

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学び続ける力

教養をテーマにした池上彰の新書。この本の真骨頂は帯にある。

「すぐには
役に立たないこと」を
学んでおけば
「ずっと役に立つ」。

学び続ける力 (講談社現代新書)学び続ける力 (講談社現代新書)
(2013/01/18)
池上彰

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成果主義、実績管理と、とにかく直近での結果が求められる今日この頃。物事の考え方も「それは効果があるのか、合理的か、即効性があるのか」という方向に偏ってしまう。そんな考え方を一喝するような、そんな一冊だ。語り口は池上彰ならではの噛み砕いた感じ。学び続けることの大切さを伝え、読者に考えて消化してもらうことを念頭に置いた内容になっている。では、何を学んだらいいのか。抽象的な問いには抽象的な答えしか返ってこないのだが、一冊通して読むとなんとなく言わんとすることは伝わってきた。

これまで色んな本を読もうと心がけてきた。しかし、今ひとつ「自分の領域」から踏み出していない感じがしていた。どうしても、できるだけ役に立つものを、という色気を出してしまう。そのせいで似たようなジャンルから選んでしまい、本当の教養にたどり着くに至らないのだろう。たとえば、画面のデザインをするからカラーコーディネートについて何か読もうかな、とかそのレベルである。とにかく目線が近い。なんと実利優先なんだろう。(だいたい、新書を読んでいる時点で実利優先なのだろう。。。)それに比べると、英語多読というのはなんと即効性から遠いところに居るのだろう。英語の勉強というと目的は近いところに設定されるが、自分は仕事で英語を使うといった場面はほぼない。読んでいる本の内容も、技術書などではなく、児童書だ。これはイギリス人、アメリカ人の子供たちはこういった本を読んで育ってきた、または、こういった考え方をするんだ、ということを本を通して知ることになるのだ。これまた色気を出して英語で技術書を読もう・・・とか考えなくてよかった。これでいいのだ!

もう一つ面白い話があったのは、読書についてショーペンハウエルを引き合いに出して本を読むだけでは教養にならないというところだ。確かに読み捨てにした本はあっさりと忘れてしまう。誰かと読後の感想を交換したり、メモったり、ブログにしたりしたものの方が少なからず残る。自分は書くことが重要ではないかと考えていたが、読んだ本について自分の頭で考えてみることがポイントであるということだ。何か残していくことは良いことだ。

もっと役に立たないことを学んで、考えて、書くようにしよう。

他にも、800字でまとめる、批判力をつける、というトピックが注目された。しかし、いやまて。800字や批判力というのはどうも即効性のあるテーマではないか?この本はすぐに役に立たないことの本ではなかったのか? こういうのは、批判力ではなくて、重箱の隅というやつか。。。とはいえ、どちらもすぐに身に付くものではなく、長い目でみることが必要ということか。800字に収めるためには何が必要で何が要らないか考える必要があるし、批判するためにはただ無闇に否定するのではなく、突っ込み方を考えなくてはならない。

すぐに役に立たないことはずっと役に立つ。
反対に、すぐに役に立つことは古くなる。
この考え方はとても新鮮だった。

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