フクの非日常

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数に強くなる

数(かず)に強くなる、という本です。著者は畑村 洋太郎さん。以前に「失敗学」を読んだことがあるので、あ、あの人か〜という感じ。今回は「どうも数字に弱くて」という社会人や学生向けにとてもやさしく、数(かず)とのつき合い方をレクチャーしていただくもの。冒頭にはこの本を読むにあたり、いや、すべての本を読むにあたりとても重要なことが、さらりと書いてあった。

①本を読むということはその本を書いた人の考えを後追いすることだ。
②本に書いてあることがすべてではなく、「自分ならこう考える」ということを頭において読んでほしい。

②については最近気にするようにしているのだが、この本であらためて指摘されるとは、偶然なのかやはり本質なのか。①については、著者はこの後に「だから疲れるのだ」としている。たしかに、著者のイワンとする抽象的な「数(かず)」の概念を理解しようと頭を働かせるととてもしんどい。頭がオーバーヒートしそうになる。1つ1つ新しい図を読んで理解するととても疲弊する。しかし、いくらかページを読み進めて行くうちにハードルが下がって来た。一つは新しいことを受け入れる受容体ができてきたこと、一つは前半で扱っていることはとても抽象的な概念で捕まえるのが大変だったこと、もう一つは著者の思考パターンに慣れて来たのか?というところ。とにかく、最初は読むのが大変だが後半はさらりさらりという感じだ。

「数の感覚を磨く」の章では、知らない数字の作り方について紹介してある。How Would You Move Mount Fuji?(ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?)で扱っている内容だなとピンときた。たとえば、「日本中にあるガソリンスタンドの件数は何件か」というやつだ。こういった知らない数字に対するアプローチのしかたについては知っている話だったが、ザックリ・ドンブリ・ドンガラという著者独自のアプローチ法はとても勉強になった。そしてポイントは毎日毎日こういったことを考えて数字を作り続けるということだ。確かに、考える回数が多ければ多いほど、数字は正確になっていく。自分なんかもペーパーバックの語数数当てをよくやるのだが、本の厚さとページの組み方だけでだいたいの語数が当たるようになってきたものね。


数に強くなる (岩波新書)数に強くなる (岩波新書)
(2007/02/20)
畑村 洋太郎

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つづき。

ここからは反対意見だ。
数字を作るときは桁を外さなければ良しとする、について。
とはいえ世間の数字は、ほぼ正確でなくてはならないものばかりではないか?
回数をこなせば本当に精度があがるのか?

たとえば、ソフトウエアを作るのは最初に開発規模を見積もるのだがこれがとても頭が痛い。なにが大変かといえば、作る前には実はすべての要求が整理できていない場合がある。なのに見積もって、その見積もりの根拠を出さないと行けない。これでは当たるものもあたらない、矛盾しているではないか。。。と思うのだが。これこそ、自分なりのアプローチ方法を考えていくことが肝心なんだろうな。

つづいて、気色が良い数、悪い数について。著者は12だとか24を気色がよく、11、13、17、19、23(つまり素数だ!)を気色が悪いと言っている。自分の感触からすると反対。やはり素数がかっこいいのだ。Born on a Blue Day(ぼくには数字が風景に見える)の著者Daniel Tammetにはかなわないが、数字の印象というのは人それぞれだと特に思うのだ。

全体を通して、読みやすく感じた。著者はとても説明が上手いのだろう。「直観でわかる数学」も読んでみたいとおもー。

コメント


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納得

なかなかおもしろそうな本ですね。
素数は気持ち悪いですね、僕は。
あと、エアコンの設定温度とかテレビのボリュームとか必ず偶数にしちゃう。

うちの会社の人って絶対的に読書量が少ないと思う。

れおなるど | URL | 2013-03-18 (Mon) 21:27 [編集 ]


れおなるどさんこんにちは。確かに、エアコンの温度設定は偶数のほうがぐあいがいいですね。『博士の愛した数式』の友愛数(284)というのがどうも好きになれないんですよ。というか、『博士の愛した数式』のほうが話が薄くて好きになれないのかも。

最近よく思うのですが、常識というか、学が足りないなと思うんですね。理科、科学とかはそこそこ興味を持って立ち向かえるのですが、それに比べると歴史とか地理とかがとても弱い。しばらく色んな本を読んでみようとおもいます。

fukutive | URL | 2013-03-21 (Thu) 21:42 [編集 ]


 

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