シュリーマン旅行記を読んだ。しかも2回目。まだ読み終わっていないつもりで途中から読み始めたが、「ここも読んだ、ここも読んだ。。。」と続けているうちに結局最後まで読んでいることが判明した。読んでいなかったのは後書きくらいだった。
しかし、読むタイミングによって気がつくことが代わってくるのがそれはそれで面白い。江戸時代は馬は蹄鉄を付けておらず、藁のサンダルを履いていた話。これは1回目を読んだときは「ふ~ん」だったけれど2回目を読むときはより興味深いことにおもえた。
「マダム・タッソー館」について、シュリーマンが例え話に出しているのは驚いた。マダム・タッソー館は現在もベーカー街にあるのだが、シュリーマンが居た時代、つまり江戸の時代にすでに建っていたのだ。。。調べてみるとマダム・タッソー館は1835年に創立とある。シュリーマンの誕生は1822年。シュリーマン13歳の頃に建ったことになる。シュリーマンが43歳の頃に世界漫遊の旅に出て、清国・日本を巡っているので年代の計算も合う。当たり前なんだけど、なんとなく納得。
そもそも、シュリーマンが日本に来ていたこと自体、驚きである。ましてや、そのシュリーマンが当時の清国、江戸の様子を詳細な記録として残していることがすごい。外国人の入国が制限されていた時代、第三者視点の描写がすばらしい。